金沢箔

※情報は随時更新します(更新日:2026/2/4)

金沢箔とは

金沢箔(かなざわはく)は、石川県金沢市を中心に生産される金・銀・銅などの金属を極限まで薄く延ばした箔(はく)のことです。金沢箔は、寺院や仏具、漆器、織物、陶磁器など、日本の伝統工芸の装飾に欠かせない存在。金沢箔は経済産業大臣により指定された「伝統的工芸材料」です。

起源と歴史

1593年に加賀藩 初代藩主 前田利家が陣中より国元へ金箔・銀箔の製造を命じていることから、それ以前に既に製造されていたと堆測される。

江戸時代、幕府は江戸と京都以外での箔製造を禁止しましたが、金沢では藩の庇護のもとで密かに箔づくりが続けられました。

1864年、藩の御用箔として製造が正式に許可され、金沢箔は質・量ともに発展します。
明治維新後、幕府の統制がなくなり、金沢箔は自由に流通できるようになりました。その高品質から市場を独占し、現在では日本国内生産の99%以上を占めています。

特徴

  • 極めて薄い
    金箔は厚さ1万分の1~2mmと極めて薄いです。この薄さでも金の輝きを失いません。
  • 原料と合金
    地金は、金、銀、銅、またはこれらと同等の材質を有する金属が用いられます。箔づくりには、純金に微量の銀と銅を加えた合金が使われます。
  • 製箔に適した環境
    金沢の製箔に適した気候(高湿度)、良質な水質などが、金の延びが良く艶の良い金箔を仕上げるのに適しています。

主な工芸品

金沢箔はさまざまな伝統工芸に用いられています。

仏壇・仏具、蒔絵・沈金、西陣織、陶磁器などの装飾。

魅力

箔は極めて薄く(金箔では厚さ1万分の1~2mm)、どんな複雑な模様の材料にも箔押しができます。そのうえ原料である金の輝きは失いません。金は安定した金属であり、錆びたり腐食したりしないため、永遠の輝きを保ちます。箔の装飾の美しさと華やかさは人々の心を惹きつけて止みません。

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