工芸品について調べたり整理するにあたって、基本分類を作ってみました。
日本工芸会の分類を基本にこんな感じでいこうかなと思っています。
個人的には器(特にグラス)の工芸品に興味があるので、情報がこの辺に偏るかもしれません。
調べたりする中で、必要が出てきたら適宜更新していこうと思います。
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陶芸(陶磁器)
土と火によって器や造形を生み出す工芸。
陶器
土からつくる
- 備前焼(岡山県)
- 信楽焼(滋賀県)
- 笠間焼(茨城県)
- 益子焼(栃木県)
- 唐津焼(佐賀県)
磁器
石の粉からつくる
- 有田焼(佐賀県
- 伊万里焼(佐賀県)
- 九谷焼(石川県)
染織
糸や布を染め、織る技法全般。
染(そめ)
【友禅染】
- 京友禅(京都府)
- 加賀友禅(石川県)
【型染】
- 江戸小紋(東京都)
- 伊勢型紙(三重県)
織(おり)
【紬織】
- 結城紬(茨城・栃木)
- 大島紬(鹿児島)
【上布 】
- 越後上布(新潟)
- 宮古上布(沖縄)
漆芸
木・竹・紙・布などを素材とし、漆を塗る技法。
木胎漆器(木を素材)
- 輪島塗(石川県)
- 蒔絵・沈金などの加飾が施される高級漆器
- 会津塗(福島)
- 華やかな蒔絵装飾が特徴
- 山中塗(石川県)
- 「縦木取り」という木取り方法による堅牢な木地と、ろくろで木地に筋模様を施す加飾挽き技術などが特徴
- 蒔絵
- 漆面に金粉・銀粉などを撒いて装飾する技法
籃胎漆器(竹を素材)
- 久留米籃胎漆器(福岡県)
- 真竹を編んで作った竹かごに漆を塗り重ねる伝統的な製法
- 山中塗(石川県)
- 竹胎製品もあり、堅牢で美しい曲線が特徴
乾漆漆器(麻布を素材)
- 奈良漆器(奈良県)
- 古典技法。法隆寺の乾漆仏像にも見られる技法
金工
金属を素材に、鋳造・鍛造・彫刻/装飾を施す工芸技法を含む分野。
鋳金(溶かして形をつくる)
- 南部鉄器(岩手県)
- 鉄の鋳造による鉄瓶・急須など
- 高岡銅器(富山県)
- 仏具・花器・置物などの青銅鋳物
鍛金(叩いて形をつくる)
- 鎚起銅器(新潟県燕市)
- 一枚の銅板を打ち延ばして器を成形、槌目模様が美しい
- 茶道具(金属花入れ、建水など)
彫金(彫って加飾)
- 京金工(京都)
- 刀装具・装身具に高度な彫金技法を使用
- 肥後象嵌(熊本県)
- 鉄地に金銀象嵌を施した装飾工芸
木竹工(木工品・竹工品)
木材・竹材を素材に、切削・組立・曲げ・編組など多様な技法を使う工芸。
木工芸
- 指物(板を組み合わせてつくる)
- 江戸指物
- 京指物
- 刳物(くりぬいてつくる)
- 奈良の一刀彫
- 木地椀(東北)
- 挽物(ろくろを使ってつくる)
- 会津本郷挽物
- 曲物(板を曲げてつくる)
- 曲げわっぱ(秋田・大分)
- 奈良の行器(ほかい)
- その他
- 箱根寄木細工
- 木彫(仏像・郷土玩具など)
竹工芸
- 編物(竹ひごを編んでつくる)
- 竹籠
- 茶道具
- 組物(編んだものを組み合わせる)
- 精緻な茶道具や装飾品
- 地域工芸(大分・別府、京都など)
人形工芸(人形・こけし)
素材や技法によって多様化した造形文化で、祭礼・信仰・玩具・美術工芸など幅広い用途を持ちます。
木彫人形
- 御所人形(京都)
- 奈良一刀彫人形(奈良)
- 木地人形(東北)
桐塑人形(桐粉+糊)
- 市松人形
- 衣装人形
張抜人形(和紙を貼って成形)
- 伏見人形(京都)
- 江戸押絵羽子板人形
陶胎人形(陶器・磁器を利用)
- 瀬戸陶人形(愛知)
- 有田磁器人形(佐賀)
- 京焼人形(京都)
木目込み人形(木地に布を押し込む技法)
- 上賀茂神社の木目込み人形(京都)
- 江戸木目込み人形(埼玉・東京)
こけし(木地玩具)
- 東北地方の郷土玩具(伝統こけし、鳴子系など)
諸工芸
上記の大分類に属さない、あるいはガラス・紙・石・金属特殊加工などを時代とともに展開する「その他の工芸」
ガラス工芸
- 吹きガラス(琉球ガラス、津軽びいどろ)
- 切子(江戸切子、薩摩切子)
七宝
- 有線七宝(尾張七宝)
- 省胎七宝(明治期)
- 泥七宝
石工芸
- 砡(硬玉・軟玉)
- 硯(雨畑硯、那智黒硯、赤間硯)
截金
極細金・銀箔を文様として貼る技法
象牙細工
印籠・根付など(江戸・明治期)
和紙工芸(和紙素材)
- 美濃和紙
- 越前和紙
- 土佐和紙
- 西ノ内和紙


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